ソフトバンク大竹耕太郎投手(24)が、自己ワーストの1試合4被弾で6回途中6失点KOを食らった。チームの連勝は3でストップ。2位日本ハムとは2・5ゲーム差になった。1点リードの4回。本拠地ヤフオクドームでの鷹の祭典3戦目、「チャンピオン奪Sh!ブルー」に染まったスタンドに中村、レアード、井上と1イニング3本のアーチをかけられ逆転され、鷹党は静まりかえった。

6回には井上に2打席連続となる18号2ランを浴びた。左翼25番通路に飛び込む推定135メートルの特大アーチ。大竹は「全体的にボールが高くて、そのボールを長打にされてしまった。自分の実力不足。ここ何試合も同じように失点を繰り返してしまい、チームに迷惑ばかりかけてしまって本当に申し訳ない。もう1度自分の投球を見直さなければいけない」とうなだれた。

これで5戦連続4失点以上と先発の役割を果たせていない。球宴期間中には、昨年に育成から支配下登録へと育ててくれた久保2軍コーチと1時間以上話し込み、復調のきっかけを探した。直球のキレを戻し、序盤はロッテ打線を直球で押し込んでいたが、続かなかった。

工藤監督は「映像を見直してアドバイスできたら。次の1週間もしっかり調整して、考えながら変えている部分を試合の中でどう出すか」と次回登板を明言した。今季の登板回数103回2/3はエース千賀の111回に次ぐ。東浜、バンデンハークら先発がそろわない中、開幕からローテーションを守ってきた。ローテ剥奪の危機を迎え、ラストチャンスで信頼を回復させたい。【石橋隆雄】