巨人が中日の反撃に耐え、引き分けにとどめた。5回までに3点を先制。エース菅野は7回3安打1失点で降板し、8回のマウンドを中川に託した。1死から代打藤井に二塁打、2死から大島に二塁内野安打でつながれ、2死一、三塁。アルモンテに内角低めスライダーをすくわれる2点適時打で同点に追いつかれた。3番手鍵谷にシフトし、なお一、二塁も後続を打ち取り、同点のまましのいだ。

7月16日以来の連勝、6カードぶりのカード勝ち越しは逃した。だが、延長12回まで決勝打だけは許さずに粘りきった。9回からデラロサ、高木、沢村で必死にバトンをつないだ。原辰徳監督は「価値ある引き分けだと思いますね。願わくばと言うところはあるけど、そうそうはみんながパーフェクトというわけにはいかない。しっかり守った。負けなかったというのは評価できると思う」と振り返った。

勝ち越されずも、勝ち越せなかったという課題はある。6回以降は7イニング連続無安打に「向こうもいいリリーフ陣がくる中で、なかなか塁上をにぎわすことができなかった。そこは反省ですね」と指揮官。9日からのヤクルト3連戦で7カードぶりの勝ち越しを狙う。【為田聡史】