10日からヤフオクドームで2位日本ハムとの「天王山」3連戦に臨むソフトバンクに、頼もしい助っ人たちが帰ってくる

。キューバ代表として戦ったペルーでの国際大会パンアメリカン選手権から戻った、ジュリスベル・グラシアル内野手(33)とリバン・モイネロ投手(23)が10日にも出場選手登録される。

長い遠征から戻ったヤフオクドームに、頼もしい快音が響いた。音の主はグラシアルだ。7日に再来日し、この日から練習参加。工藤監督らが見守る中、倉野投手コーチを相手にフリー打撃を敢行し「チームは1位にいる。うまくとけ込んで、そのまま終われるように貢献したい」と意気込んだ。時差ぼけなどの不安を吹き飛ばす内容に、指揮官も「明るかったね。どんだけ打つの、と思いながら見ていた。長いこと打っていましたね」と安堵(あんど)の笑顔を見せた。

また同じくキューバ代表で離れていたモイネロもキャッチボールやダッシュなどで軽快な動きを見せた。時折、きれいに刈り上げた丸刈りをちらつかせ「ペルーは寒かったからね。日本に着いたら暑かったので、すぐに自分でバリカンで刈ったよ」とドヤ顔。元気な姿を見せ、疲れの見え始めた投手陣に笑顔と勇気をもたらした。

3・5ゲーム差で2位の日本ハムを迎える3連戦。両助っ人に加え、故障していた福田、中村晃も昇格予定だ。工藤監督は「厳しい戦いが続きますけど、実績ある人たちが力になってくれると思う」と自信を見せた。【山本大地】