ロッテのドラフト2位、東妻勇輔投手(23)が2勝目を挙げた。

同点の8回に登板。日本ハムの4番清宮を左飛に仕留めると、続く渡辺は遊ゴロ、谷口も左飛に。13球で中軸を封じ、9回の大量勝ち越しを呼び込んだ。「弟が活躍してたんで、しっかりやらないと笑われる。自分もいいニュースになりましたね」。

遠く離れた甲子園から勇気をもらっていた。

母校の智弁和歌山が2回戦を快勝。プロも注目する弟の純平捕手(3年)が、1イニング3発目となる本塁打を打った。

試合前にSNSで映像を確認し、そのパワーに感心。ポジションは違えど、150キロ超で力投派の兄は「僕も勢いよく投げて、チームを勢いづけるスタイル。今日みたいな逆転につながったらいい」と胸を張った。

4連敗中だったチームは、4位日本ハムに1ゲーム差と肉薄。突き放されそうなところを崖っぷちで踏みとどまった。井口監督は「今一番、勝ち運を持ってくる」。守り勝った新人の投げっぷりをたたえた。【鎌田良美】