中日での来季現役続行を希望している松坂大輔投手(38)について、中日加藤宏幸球団代表(60)が5日、1軍戦力になるかどうかが来季契約への判断の分かれ目になる見解を示した。

巨人23回戦(東京ドーム)の試合前に取材に応じ「我々は彼が本当に来年、1軍で投げられるかを判断して、契約するかしないかを決める」と明言した。

松坂は現在、8月下旬に発症した右肘痛からの実戦復帰を目指している。次回登板もウエスタン・リーグ戦で、加藤代表は1軍の試合との兼ね合いで視察を検討。2軍での登板内容は来季契約の判断材料には加味せず、視察の目的は松坂の現状把握。その後、与田監督ら現場の意見を同代表らが集約して、来季のチーム編成案を作成。9月下旬に白井オーナーに報告する。

4日に大幅減俸も覚悟の上で中日での現役続行希望を明かした松坂は、この日もナゴヤ球場で右肘炎症のリハビリに努めた。この日は約50メートルのキャッチボールなどで体を動かしたが、ブルペンには入らず。練習後には「遠投をして、近いところでの(キャッチボールの)強度を上げてからブルペンに入りたい」と今後の復帰プランを語った。6日からの2軍の関西遠征には参加せず、ナゴヤ球場で調整。まずは10日以降にナゴヤ球場で行われるウエスタン・リーグ広島3連戦、同阪神3連戦での実戦登板を目指していく。