楽天が同一カード3連敗を喫し、試合のなかったロッテに抜かれて8月10日以来となる4位に後退した。

美馬学投手が今季ソフトバンク戦5試合目で初黒星。シュートを軸に「横の揺さぶり」のイメージが強いが、フォークを武器に抜群の相性を誇ってきた。「さじ加減」で握りやボールの抜き方が近いチェンジアップと投げ分ける。美馬の先発時にマスクをかぶる堀内も「『落とす』より『抜く』球。左打者の外へ逃げる軌道でチェンジアップに近い。フォークの抜けが悪いと思ったらチェンジアップを使う。フォークが良ければチェンジアップを使う必要はない。2つの球種で1つみたいな感じ」と解説する。

初回に中村晃と柳田を連続三振。この日も威力を発揮したが、5回、高谷に甘く入った直球をスタンドまで運ばれた。「返してもらったのに、すぐ取られてしまった。あれじゃ、なかなか勝てない。6回を投げきりたかった」。今季リーグで4人しかいない規定投球回に到達している右腕は、強い口調で自分を戒めた。