試合終了後、今季限りで現役引退する阪神ランディ・メッセンジャー投手(38)の引退セレモニーが行われた。
「ピッチャー メッセンジャー 背番号54」
いつもの場内アナウンスが流れると、メッセンジャーはマウンドに上がり、チームメート、関係者、そして声援を送り続けてくれた阪神ファンに向かってスピーチした。
「日本での10年間は本当に素晴らしく、一生忘れることはありません。タイガース、イチバンデス! ホントウニ、アリガトウ! メッチャ、アリガトウ!」
梅野、坂本、原口のキャッチャー陣から花束を贈られ、続いて妻ヴァネッサさんと4人の子どもたちから花束をプレゼントされた。マウンドでヴァネッサさんと濃厚なキスをすると、甲子園からは大きな拍手が送られた。
最後はマウンドで、矢野監督、チームメートたちから7回胴上げされた。メッセンジャーは晴れやかな笑顔を浮かべていた。
▽メッセンジャーのあいさつは以下の通り
アリガトウ。
プロとしての21年間、信じられないほどあっという間に過ぎていきました。
特にタイガースという素晴らしい組織の一員として、本当に特別な10年間を過ごせました。
日本にいる間、ずっとタイガースの一員としていられるチャンスを与えてくださった、チームに感謝したいです。
日本での野球生活は私と家族にとって、傑出した旅となりました。
私の野球人としてのキャリアに携わってくださった方々、今日の野球選手としての自分を作ってくださった方々のことは、決して忘れません。
コーチの方々、チームメート、トレーナーの方々、球団本部の方々、現在、また、これまで携わった方々に本当に感謝申し上げます。アリガトウ。
私と一緒に戦ってくださった方々、本当に心強かったです。
そして両親、私の家族、友人たち、キャリアを通じての多大なるサポート、本当にありがとうございます。
そして最愛の妻ベネッサ、あなたは私のすべてです。グラウンドでも、グラウンド外でも、いつも背中を押してくれて、本当にありがとう。
あなたは最高の妻であり、最愛の4人の子供たち、フランチェスカ、コレッド、ローム、ローランド、この4人にとっての最高の母親です。
タイガースファンの皆様、ヴァネッサという妻がいなければ、私はこれほどの成績は残せていなかったと思います。妻のこともぜひ、たたえてあげていただけますでしょうか。
世界中のタイガースファンの皆様、自分が好投しているときも、そうでないときも、多大なるご支援本当にありがとうございます。皆さんの情熱は、本当に素晴らしかったです。
日本での10年間、本当に素晴らしく、一生忘れることはありません。
心の底から皆さんに感謝したいと思います。タイガースファンは本当に、世界一だと思ってます。イチバンデス。アリガトウ、ホントニ、メッチャ、アリガトウ。
皆さんがこれほどまでに応援してくださったこと、本当に選手冥利(みょうり)に尽きます。
これからもあなた方、タイガースファンの方々が、私の心に居続けてくれると思っています。
スポーツ選手として、引退する日は必ず来ますが、それは受け入れがたく、できればもっとプレーし続けたいものです。
しかし今、その日がやってきてしまいました。皆さん、また、お会いするその日まで、さようなら。