ソフトバンクのドラフト1位、JR西日本・佐藤直樹外野手（21＝報徳学園）がドラフト指名から一夜明けた18日、広島市内のJR西日本広島支社で、ソフトバンクの永井智浩編成育成本部長兼スカウト育成部長らから指名あいさつを受けた。球団からの指名あいさつを終えた佐藤は「即戦力という期待の高さを感じています。なお一層、頑張らないといけないと思っています」と少々緊張気味に口を開いた。

自慢は足と肩。特に肩では「誰にも負けない」と自負する。俊足を生かした盗塁も武器で「キャンプでは甲斐選手相手に盗塁を決めたい」と挑戦状をたたきつけた。永井編成育成本部長は「即戦力です。すぐにでも外野手のレギュラー争いができると思っている。将来はトリプルスリーを狙える逸材」と競争率の高い外野手争いで勝ち抜くことを期待する。球団としては「上林の右打者」をイメージしており、佐藤本人は「1年目から開幕1軍を目指したい」と外野手の一角を狙うつもりだ。

外野手としては「柳田さんからすべてを教わりたい」と言い、右打者としては「内川さんの動画を参考にしてきた。タイミングの取り方とかを教わりたい」と心はホークスの一員だ。「将来は走れる3割打者になりたい」。広島の鈴木に憧れる佐藤が、チームにやや不足している「右の外野手」というピースをしっかり埋める。【浦田由紀夫】