侍ジャパンがまさかの相手先発投手変更に困惑した。前日11日時点での予告先発は右腕ハウクだったが、この日の球場到着後、右腕マーフィーへの変更を突然伝えられたという。

稲葉篤紀監督は練習前に「今日急に代わったんでね。まあ、ちょっと驚きましたけど」と苦笑いするしかなかった。

ハウクは195センチの長身右腕。17年ドラフト1巡目(全体24位)でレッドソックス入りし、今季は2Aと3Aで計33試合(先発17)に登板。8勝6敗、防御率4・01。サイド気味のフォームから繰り出すツーシームと鋭く曲がるスライダーが武器で、速球は最速98マイル(約158キロ)を記録する。

一方のマーフィーは188センチからスリークオーター気味に投げてくる25歳右腕。今季はマリナーズ傘下の1A、2A、3Aチームで計32試合(先発20)に登板し、6勝5敗、防御率3・57だった。

左右の違いはないとはいえ、侍ジャパンは突然の変更に面食らった形。稲葉監督は「(打線を)正直、練り直しました。昨日のことも踏まえて、今日の投手でこの球場でどういう風につながっていくかというところはいろいろ考えました」と説明した。