<明治神宮大会:慶大8-0関大>◇大学の部決勝◇20日◇神宮

優勝の瞬間、大久保秀昭監督の妻でタレントの大東めぐみさん(47)はスタンドで目を潤ませた。「本当によかったです」。胴上げされる大久保監督に、大きな拍手を送った。

監督を陰から支えた。「主人は、選手たちと家族よりも長い時間を過ごしてきました」とこの5年間を振り返る。「俺に何でも話せ」とコミュニケーションを大切にし、家族が少しでも口を挟むと烈火のごとく怒った。グラウンドを離れても選手を心配し、片時も携帯を手放さず、寝る時も枕元に置いて休んだ。24時間365日、選手のことを考えない日はなかった。

毎日朝4時に起き、めぐみさんのいれたコーヒーをすすり5時にはグラウンドへ。「やっただけのことはある。本当にいい5年間だったね、と夫婦で話しています。よく選手たちが応えてくれました」。めぐみさんはそう話すと、選手たちに温かいまなざしを向けた。【保坂淑子】