野球殿堂博物館は3日、来年の野球殿堂入りの候補者を発表した。

選手としての貢献を表彰するプレーヤー表彰では、通算2167安打を誇る元日本ハムの稲葉篤紀氏(47=侍ジャパン監督)ら新たに4人の候補者が加わった。ヤクルトや米レイズなどで活躍した岩村明憲氏(40=BC福島監督)、堅守で計3度のゴールデングラブ賞を受賞した元日本ハム金子誠氏(44=日本ハム1軍野手総合コーチ)、近鉄など日米6球団で404本塁打の中村紀洋氏(46)。昨年までの候補者17人と合わせて計21人が候補となった。

指導者の実績も加味するエキスパート表彰は、ダルビッシュらを育てた佐藤義則氏(65=前楽天投手テクニカルコーチ)、ヤクルト、日本ハムで監督を務め、DeNAでGMとしてチーム強化を担った高田繁氏(74)、広島監督を始め、阪神、中日、ソフトバンクでコーチを務めた達川光男氏(64)が新たに候補入り。計16人になった。

アマの競技者や日本の野球の普及及び発展に顕著な貢献をした者、しつつある者などに送られる特別表彰は今回から候補者を公表。「六甲おろし」「闘魂込めて」などを作曲した故古関裕而氏(享年80)、ノンフィクション作家佐山和夫氏(73)、東海大学長を務め、首都大学野球連盟を創設した故松前重義氏(享年89)が新たに候補入り。計10人になった。

プレーヤー表彰は引退から5年以上経過した人が対象で、候補でいられるのは15年間。エキスパート表彰はユニホームを脱いで6カ月以上経過した監督やコーチ(65歳以上はユニホームを脱いで即対象)の他、引退から21年以上経過した人が対象となる。特別表彰はアマの競技者を対象に選手は引退後5年、監督、コーチは引退後6カ月を経過している者を有資格者とする。またプロ、アマの審判員で引退後6カ月を経過している者に資格がある。いずれも75%以上の得票で殿堂入りとなる。選考は報道関係者や球界関係者による投票で行われ、来年1月14日に発表される。