ハワイの日差しがない密室で、西武ザック・ニール投手が声をあげた。「モウイッチョー!」。米国本土から優勝旅行に合流しても、練習は欠かさずウエートマシンを動かした。

「短いオフを考えると、成長するためにはやるべきは多い。完全休日はとらない」。午前中は体を動かし、午後はキアナ夫人とバカンス。外国人タイ記録のシーズン11連勝をマークした右腕の勤勉さは、南国でも健在だった。

来日1年目から12勝1敗の好成績の裏には「ニール日記」があったことを明かした。「感じたことをすべてノートに書いてきた。見返して考えて、足りなかったところを、このオフやっていく。爆発力、力強さをつけていく」。ウエートの重量をあげて筋力アップを図る。1人で貯金11を稼ぎ出し、自然と開幕投手筆頭候補に挙がるが「選んでもらえたら光栄。でもこだわる部分ではない」と冷静に足元を見つめ、2年目のジンクスを吹き飛ばす。(ホノルル=栗田成芳)