「栗サンタ」が、清宮の覚醒を予言した。日本ハム栗山英樹監督が22日、生活拠点を置く栗山町で毎年恒例のトークイベントに参加。

来場した約100人のファンへ「間違いなく来年は打ちます。清宮幸太郎。絶対に打っちゃいますね、3割30本」と熱く語りかけた。

今季終盤に開花の予感を感じた。栗山監督は、清宮とコミュニケーションを取る中で2つの助言を送っていた。

<1>自分の好きなように打ちなさい

どういう思考で打席に立っているかを問うと、基本的に配球は読まず、来た球に反応して打つとのことだった。栗山監督は現状の考え方を肯定した上で「その代わり、結果を出しなさい」と告げた。

<2>持っているバットは全部、金属バットだよ

高校通算111本塁打のスラッガーも木製バットへの対応に苦慮。その本音を聞いた栗山監督は、スポーツキャスター時代に取材したソフトバンクの城島球団会長付特別アドバイザーの言葉を思い出した。「木に合わせるのではなく、金属バットのつもりで振るようにしたら打てるようになった、とのことだった」。分かりやすく、かみ砕いて伝えた。

清宮は助言を体現するように、シーズンを4試合連続安打で締めた。栗山監督は「ある手応えを感じた」と、進化の予兆を見て取った。予言は決して直感ではない。期待と確信を持って、開眼を心待ちにしている。【木下大輔】

○…栗山監督が「1人1ポジション制」でチーム力アップを図る考えを明かした。これまでは「打てる選手が出られるように」と、複数ポジションを守れるように指示してきた選手もいた。「もっと自分の慣れているポジションで守れば集中して打撃ができる可能性もある。そっちの方を求める」と説明。来季は攻守のバランスも考えながら「守備位置は、ある程度固定していきます」とプランを明かした。