首都大学野球の東海大は24日、神奈川・平塚市のグラウンドで大掃除を行い、今年の練習を納めた。25日からオフに入り、新年は6日から練習を再開する。

今秋は首都大学野球リーグで3連覇を果たし、大学野球選手権、明治神宮大会はともにベスト4進出の成績を残した。安藤強監督(55)は「選手たちはよく頑張ってくれました」とたたえながらも「2度のベスト4で、これから自分たちが何をするべきかが見えています」と話した。

全国の舞台に立つからには、優勝をつかむ。ベスト4は素晴らしい成績だが、そこに甘んじていては上はない。常に上を目指し成長し続けるのが、安藤監督の目指すところだ。

新チームスタート時、安藤監督が選手たちに与えた課題は「タフな体作り」。全国大会出場で目の当たりにしたのは、短期決戦の難しさ。ケガなく常に万全な状態で備え、選手層を厚くする。この冬、選手たちは、体作りから取り組んでいる。

来年のドラフト上位候補の153キロ右腕・山崎伊織投手(3年=明石商)も「この間に、しっかり体を作り、1試合投げきる体力をつけたい」とトレーニングに励む。秋季リーグ戦では4勝を挙げ優勝に貢献するも、関東選手権で右肘を痛め、明治神宮大会ではマウンドに上がることができなかった。「最後の最後で投げられなかったことは悔しかった。しっかり体作りをして、来年は1年を通し投げて、日本一になりたい」と力を込めた。

「もっと上(優勝)にいかなければいけない。そのために、あと1歩です」と安藤監督。2度の全国ベスト4を糧に優勝へ。飛躍の年を誓い、2019年を締めた。