中日のドラフト1位東邦・石川昂弥内野手(18)が、プロに飛び込む新年の思いを語った。通算2000安打を達成し、今季から中日で1軍内野守備走塁コーチを務める荒木雅博の背番号「2」を背負う未来の4番候補。入団会見でも口にした3冠王の目標を立てたのは、3球団から1位指名されたドラフト会議直前だったという。18歳が今の素直な心境を打ち明けた。【取材・構成=伊東大介】

-1年目の目標は

石川昂 1年間戦える体をつくることです。目標は新人王を取ること。目標は変えずにやりたい。

-1年目のプランは

石川昂 とにかく使っていただけるように、自分からガンガン、アピールしていきたい。

-プロでの青写真は

石川昂 最終的な目標は3冠王です。10年後くらいには取りたい。でも10年後だと28歳でしょ。それをもし取ったら、28歳からどうしようかと。でも、とりあえずはそこです。

-その後はメジャー

石川昂 メジャーはまったく考えていないですよ。10年後なら順調にいきすぎですよ。順調すぎるんじゃないですか。

-落合博満氏は28歳で最初の3冠王になった

石川昂 そうですか。僕は3~4年後には中軸を打っていたいです。レギュラーできっちり出てというふうに思っています。

-石川選手が物心ついたころには球界に3冠王はいなかった

石川昂 たぶん、落合さんの画像をたまたま見てだと思います。ユーチューブかな。

-見たきっかけは

石川昂 ドラゴンズに入るかもと思ったときですか。中日が有力とされていて、一番可能性が高いと思っていたので、中日に関することを調べたからだと思います。ドラフト前ですね。

-落合氏に会ったことは

石川昂 ないです。

-プロを目指すきっかけは

石川昂 野球をやっていたら、最終的にそこが一番上。それで。なんでというか、野球を始めたときからですね。

-東邦では3番で、高校ジャパンでは4番。4番のイメージは?

石川昂 3番は長打もですが、場面によってシングルヒットも打たないといけないイメージ。4番は1発というかホームランかアウトかみたいな感じですね。

-ジャパンでは何を意識したか

石川昂 あんまりきれいに打とうとか思っていなかった。

-泥臭い

石川昂 そうですね。

◆石川昂弥(いしかわ・たかや)2001年(平13)6月22日生まれ、愛知県半田市出身。小学時代は18年1位の根尾同様ドラゴンズジュニア所属。東邦では主将として19年センバツ優勝。高校通算55本塁打。投手では最速144キロ。右投げ右打ち。185センチ、93キロ。