日本ハム柿木蓮投手(19)が2年目の進化の兆しを見せている。

11日、千葉・鎌ケ谷の室内練習場でブルペン入り。年明けは4度目となる本格投球で25球を投げた。「少しずつ自分が思っているフォームで投げられている」。投げ初めは3日。帰省していた地元の佐賀で行った。以降は2日に1度のハイペースで投げ込んでいる。「まだ技術もない。投げないと分からないことだらけなので」。ブルペン後もネットスローを行うなど、精力的だ。

昨年は春季キャンプで高評価を受けながら、シーズンが始まると調子が下降。目指していた1軍登板は果たせなかった。リベンジを期す今季は「力だけで投げちゃうタイプなのでバランスよく、そこにパワーを加えたい」というイメージの体現を目指している。

年末には母校の大阪桐蔭も訪問。ロッテ藤原、中日根尾、巨人横川らとも再会した。「みんなと会えて楽しかった。やらないとな、という気持ちが強い」。現在は周囲からドラフト2位立野和明投手(21=東海理化)と顔が似ていることを、頻繁にいじられている。その度に「立野さんじゃありません。柿木です」とツッコミをいれるが、2歳上の即戦力右腕にも負けていられない。「こんなモタモタしていてはいけない」。20年は18年夏の甲子園優勝投手が真価を発揮する。【木下大輔】