「鳥内の教え」で原点回帰だ。オリックス山本由伸投手(21)が、大阪市内のホテルで行われた「関西スポーツ賞」の表彰式に出席し、同席した関学大アメリカンフットボール部の鳥内秀晃前監督から激励された。

歓談の場にいた山本に鳥内前監督が「きっちり自分で考えて練習できているか? (時間が)長いだけでは練習とは言わないぞ」と“直撃”。初対面で、名刺を受け取ったばかりの山本は「はい!自主的に動くことも大事だと思います」と返答。若きアスリートと熟練の指導者との「スポーツ談議」が始まった。

表彰式を終えた山本は「高校のときから自主性は大切だと教えられてきました。人間面と言いますか、そういうところも大切だと思う。今、改めて原点を思い出しました」と胸を押さえた。「マウンドでの態度や私生活。(高校時代の寮は)監督の部屋も隣だったので。長く指導されている方の意見というのは勉強になります」。

20年は東京オリンピック(五輪)も開催され「かなり注目される大会」と胸を躍らせた。「全てにおいて良い結果が出せたら」と目標設定を高くした。【真柴健】