阪神藤川球児投手が、歴代1位407セーブ左腕の岩瀬仁紀氏(45=野球評論家)からエールを受けた。

春季キャンプ第3クール初日。藤川はブルペンで変化球を交えて34球。ネット越しに見守った岩瀬氏は「投げっぷりを見ていたら、しっかりした球を投げれている。ベテランになってきて、元気でいることがまずは一番。元気そうなので大丈夫だと思いますよ」。今季で40歳を迎える虎の守護神に太鼓判を押した。

2人はリーグのシーズン最多記録(46セーブ)で並び、しのぎを削ってきた。藤川は日米通算250セーブまであと7セーブに迫っているが「球児ならやってくれるでしょう」と、名球会入りを期待。今季の藤川と同じく40歳を迎えた14年には20セーブを挙げた岩瀬氏。当時の自分と現在の藤川を重ねながら「比較しても向こうの方が元気。今のボールを見ていたら、真っすぐで勝負できる。だから『まだできる』と言うんです。(セーブは)30でも40でも、できそうな雰囲気があります」。球速以上に重要視するという打者に対する「手元の強さ」の健在ぶりを間近で確認し、活躍を断言した。

「まだできる」と激励の言葉をもらった藤川は「素晴らしい先輩に来てもらって、声をかけてもらってありがたい。励ましの言葉もいただきました。頑張ります」と感謝し、思いを新たにした。【奥田隼人】