「ノムラの思い」を白球に乗せた。楽天藤平尚真投手が13日、練習試合日本ハム戦で今季初登板し2回2安打無失点とした。

3番手で5回から登板。二塁打と四球で2死一、二塁としたが後続を切った。最速は146キロを計測。得意のスライダーは投じず、今季から頻度アップを目指すチェンジアップ、フォーク、シュートの精度を確かめた。「変化球もよかったですし、やってきたことが出せた。コンディションが上がれば150キロも出ると思う」と言葉を弾ませた。

背番号19。11日に死去した野村克也氏が監督時代に4年間背負った。退任後は空いていたが、藤平が1年目の17年から継ぐ。「楽天イーグルスの19番という重みを感じています。メディアの取り上げ方を見て、大事な背番号だと改めて実感しました」。昨季は1軍3試合登板で未勝利。「活躍しているところを野村さんに見てもらいたいです」と天国の大先輩へ奮起を誓った。【桑原幹久】