ソフトバンクの新助っ人左腕、メジャー通算54勝のマット・ムーア投手(30=タイガース)が16日、来日初ブルペンで53球を投げ、首脳陣にアピールした。

直球、カーブ、チェンジアップ、カットボールの全球種を投げた。首脳陣、報道陣、ファンが見つめるなかでの投球に「良かった。あんなに多くの人に見られたのは初めてだし、ちょっと緊張したよ」と苦笑いした。

1カ所だけ硬い「メジャー仕様」のマウンドを使った。「マウンドはメジャーと変わらなかった。(日本の)球も握った感じは変わらなかったが、カーブを投げるとメジャーの時より曲がりが大きかった。自分としてはそっちの方がいい」と日本の球を大歓迎していた。投球後は球を受けた甲斐、高谷ともしっかりコミュニケーションをとり「お互いにもっと知っていきたい」と話した。

投球を見守った工藤監督も「あれだけ投げられればね。ちゃんと調整してきているんだと思った。制球も良さそうで乱れることはなさそう。球種も多いしね」と満足そうだった。