阪神の先発ローテの一角を期待される高橋遥人投手(24)が沖縄・宜野座キャンプで日刊スポーツの取材に応じ、今季にかける覚悟と意気込みを明かした。16日の楽天戦で3回0封した真っすぐを「花丸」と表現したが、その直球をより生かす新球カーブの習得は「二重丸」の段階と表現。開幕までに2段階上げて「花丸」に進化させ、代名詞にする意気込みだ。【取材・構成=磯綾乃】

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取材後記 「今のボール、全然ですよね…」「そんなことないよ!めっちゃいいよ!」。消え入りそうな声で聞く高橋に、ブルペン捕手やコーチが背中を押す。ブルペンでそんな光景をよく見る。イメージと実際のボールにもどかしさを感じているようだった。

「ネガティブ寄りだと思います…」。11日にワンデーキャプテンを務めた時には「今年は昨年よりポジティブにいきます!」と叫んだ。同じ先発の先輩たちに絶好のお手本がいる。「例えば青柳さんはものすごいポジティブ。切り替えも早いですし、周りに気を使わせない」。西からもアドバイスをもらった。「すごく、楽しめって言われます。矢野監督もですけど西さんも、楽しんだ方が得するというか、楽しまないと損だろ、みたいに。確かに、不安があって投げるのは損だなと思う。投げられない時を考えたら、すごく思い切って腕を振れるのかなと思います」。今季は“ポジティブ遥人”で白星を重ねる。【阪神担当=磯綾乃】