ロッテに入団した鳥谷敬内野手(38=阪神)が17日の2軍練習試合・巨人戦(ロッテ浦和)で20年初実戦を迎える。12日は浦和で2軍全体練習に初参加し、春季教育リーグ・楽天戦で早速ベンチ入り。ゲームを視察した井口監督が「来週あたりから少しずつ実戦に入っていく」と明かした。

試合前練習では遊撃だけでなく二塁も守った。背番号00番のピンストライプユニホームを初めて着用し、久々にゲームの雰囲気も肌で感じ取った。鳥谷は「みんなで練習をすることから遠ざかっていた。グラウンドでやるのも久しぶり。雰囲気を感じながらできて良かった」と充実感たっぷり。近日中に屋外フリー打撃も解禁予定。ロッテデビュー戦に向けて「感覚を取り戻す作業」を加速させる。

開幕戦が4月10日以降にずれ込むことが決まり、準備期間は約1カ月間ある。指揮官はレジェンドの開幕1軍について「彼の動き次第。ゲーム感覚を取り戻さないといけないので」と明言を避けたが、一方で「どこでも(レギュラー争いに)入ってこれるチャンスはある」と期待する。

すでに久保田スラッガー社の担当者が一塁ミットも用意。鳥谷は「当然、内野の全ポジションを守れる準備はするつもりでいました」と気合十分だ。遊撃だけにこだわらず、貪欲に居場所をつかみにかかる。【佐井陽介】