巨人の桜も開花の兆しだ。桜井俊貴投手が、ロッテとの2軍練習試合に先発し8回5安打2失点で完投。後れを取っていた開幕ローテ争いに踏みとどまり「あきらめず貪欲に取りにいく」と力を込めた。宮本投手チーフコーチは「桜が開花して、うちの桜もちゃんと咲いてくれましたよ」と評価した。

何とか桜を咲かせようとした。2回までに2失点も3回以降は2安打無失点。3度先頭打者の出塁を許したが、全て併殺を奪い、ピンチを脱した。「一喜一憂ではなく、次の打者をいかに打ちとるか」と持ち前の投げっぷりで立ち直った。

自ら志願した。直近2試合で6回2/39失点。原監督からはスタミナの無さを指摘され、有力と思われたローテ入りも白紙になった。8回113球を投げきり「何が何でも完投。持ち味はスタミナなので途中で変わる考えはなかった」と本来の姿を見せつけた。

菅野、サンチェスに加え、田口、戸郷が結果を残し、鍬原も評価を上げた。残る1枠を左肘痛の高橋、17日に実戦復帰したメルセデスらと争う。次回登板は25日の2軍DeNA戦が予定される。開幕までに東京ドームのマウンドに返り咲いてみせる。【久永壮真】