日本ハム栗山英樹監督が27日、誕生日を「STAY HOME」で過ごしたことを明かした。前日26日が59歳の誕生日。この日生活拠点を置く北海道・栗山町からのオンライン取材に応じ「1歩も敷地から出ずにっていう誕生日を、初めて経験しました」と、神妙な面持ちで振り返った。

当日は偶然、ユーチューブで配信されていた僧侶の塩沼亮潤氏の護摩行に合わせて1時間、瞑想(めいそう)もした。

栗山監督 この年まで好きなことやらせてもらって、誰かのためにならないといけないんだなあと考えさせられた。雨も降っていて、すごく落ち着いて、いろんなことを考えるという意味では幸せでした。

自戒の念に駆られた。きっかけは京セラ名誉会長の稲盛和夫氏と、京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長の対談を読み返したこと。「読んでいくとうーんと反省をしました」。年を重ねるたびに「自分を捨てることの意味」は増しているのに、実践できていないことを実感。「なんかダメダメ君だよね。人のために尽くせと言っているのに、全然どこかに自分が入っちゃっているし」と苦笑いした。

栗山監督 50代の間、ずっとユニホームというところに関わらせてもらっている。そういうことの責任とか、少しは誰かのためにやんなきゃっていう思いが、ものすごく多い。

節目の日にまた1つ、監督の使命を再確認。「STAY HOME」を有意義なものとした。【田中彩友美】