#お母さん、いつもありがとう-。ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)が10日、故郷岩手を巣立ってから初めて、母の日を迎えた。球団を通じて「今、こうやってプロ野球で野球ができているのは母のおかげだと思っています」とコメントを寄せ、感謝した。

東日本大震災で父を亡くし、母陽子さんに女手ひとつで育てられた。小学4年の母の日。近所の100円ショップでタオルハンカチを買い、贈った。恥ずかしがり屋だから、照れながら。「とても喜んでくれたのを鮮明に覚えています。値段ではなく、プレゼントをするという気持ちが大事だと思いました」。

小5の母の日は、一家念願の新居で。こっそり買ったロールケーキをガレージに隠し、夕食後に渡した。昔からサプライズ好き。誕生日が母の日に近い陽子さんには、次男・朗希ら3兄弟で感謝と祝福の気持ちを伝え続けてきた。

ちょうど1年前は、練習試合で7回16奪三振。今年の母の日、マウンドの勇姿はテレビを通じてでも見せられない。来年5月は、サプライズ級の好投を見せられると信じ、鍛錬に励む。「本当に感謝しています。ありがとう」。400キロ離れていても、心はひとつ。【金子真仁】