独立プロ野球リーグ・ルートインBCリーグ新潟が19日、練習を再開した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う非常事態宣言の対象が全国に適用されたのを受け、4月17日から全体練習を停止した。約1カ月ぶりの練習は長岡市内の室内練習場でスタート。本拠地の越路河川公園野球場はグラウンドコンディション不良で使えなかったが、久しぶりに顔を合わせた選手たちの表情は明るかった。

選手は練習前に検温。室内練習場の換気を行いながら野手とバッテリーの練習を時間差で行い「密」を避けた。約1カ月ぶりの再会に内藤晃裕主将(23)は「“おはよう”と言うより“久しぶり”と言う方が多かった」。熊倉巽外野手(23)は、ランニング中に並走する楠本歩内野手(26)に「ユニホームを着ると、やっはり引き締まる」と話しかけた。

再開初日は室内練習のため、野手はキャッチボール、軽いノック、打撃練習などで終えた。チームの連係を深める練習はできなかったが、清水章夫監督(44)の表情は明るく、引き締まっていた。「新鮮な気分。『また今日から始まる』という感じ」と語った。全体練習の自粛期間中は各自、筋力アップを図るなど、できる範囲内で自主トレに励んできた。今季の開幕は未定だが、練習再開初日から「その日」に向けてスパートをかけた。内藤主将は「開幕したら全開でやる。楽しみにしていてほしい」と、頼もしかった。