プロ野球が新型コロナウイルスの猛威を注視しながら、有観客へのステップを上げていく。日本野球機構(NPB)は6日、Jリーグとの第11回となる新型コロナウイルス対策連絡会議を開催。専門家メンバーから東京都を中心とする感染者増加の状況は予断は許さないとしながらも10日からの有観客、8月1日をめどとする収容人数50%での開催は可能との見解が示された。苦難を乗り越えて開幕した愛するスポーツをファンも守ることが求められる。

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政府の指針に沿い、10日からは最大5000人での有観客試合となり、8月1日からは観客の上限を、球場最大収容人数の半数に引き上げることを目指している。8月1日以降の対応について、NPBの井原敦事務局長は会議後のオンライン会見で「(7月)20日メドで状況を1度みましょうという話はしました。それだけでした。現状は政府から新しい指針が出ているということがない。現時点では新しい指針が出たらその都度、対応しようと思っている。政府の指針ががらっと変われば、自治体の判断も変えざる得ない。そういった場合には対応しなければいけない」とした。

また、東京都が都外への不要不急の外出を控えるよう移動自粛を呼びかけている。有観客試合でのファンの移動にも関わる点について、同事務局長は「自治体の判断をあおぐしかない」と話した。

今季の日本シリーズについては、開催球場は利用可能な本拠地球場は使用し、使用できない球団は、本拠地に近い球場を使用。延長規定はこれまで通り、12回で決まった。

ファーム日本選手権は11月7日(予備日同8日)に宮崎県内で開催。有観客を予定しているが、今後の状況をみて判断する。フェニックスリーグは、11月8日から29日まで実施する。