今秋ドラフト候補の大商大・吉川貴大投手(4年=開星)が5回途中のピンチで好救援を見せた。

5点リードの5回だった。4回まで無安打1失点投球を見せていた先発の多根井蒼太投手(4年=報徳学園)が1死一、二塁とピンチをつくり、9番打者に2ボールとなったところで、富山陽一監督(55)は吉川を投入した。

吉川は9番打者には2球ボールで四球(与四球は多根井)を与え1死満塁にしたが、代打北川慶太郎外野手(2年=東邦)を高め直球で空振り三振、2番秋山海都外野手(4年=愛工大名電)にも強気で内角を攻め三邪飛に仕留めた。

翌22日の大院大戦に先発予定のため、6回からは3番手投手と交代したが、15球で龍谷大へ傾きそうな流れを止めた。富山監督は「先発予定の前日は少し投げて準備をする。(練習ではなく)試合の中、あの緊張感の中で力を発揮できる投手でないと」と、話した。この日は3球団のスカウトが視察。オリックス下山スカウトは「真っすぐで空振りを取れるのは魅力」と評価した。