パ・リーグが6連戦での対戦が一巡し、2回り目の戦いに入りました。日刊スポーツ評論家の上原浩治氏(45)宮本慎也氏(49)和田一浩氏(48)が、ベテラン遊軍・小島信行記者を交え、ここまでの戦いを忖度(そんたく)なしのクロストークで振り返りました。

和田 ソフトバンクも楽天も打線の軸がしっかりしている。個人的に右投げ左打ちのNO・1が柳田、右投げ右打ちのNO・1は浅村。この2人がいれば得点力が大幅に下がることは考えにくい。ソフトバンクはキューバの2人が帰ってくるし、楽天は他の打者も成長して攻撃力が上がっている。この2チームがリードしているのは間違いない。

小島 オリックスから楽天に移籍したロメロがいいですね。和田さん、2年前のオリックスのキャンプで絶賛してましたよね。

和田 そうでしたねぇ。でも2年後に活躍しても、当たったことにはならないでしょう(苦笑い)。

宮本 いい素材ってとこは当たってた(笑い)。セの振り返りの時、DeNAオースティンは「実力はありそうだけど、すぐ休むし怪しい」って言ってたけど、その直後にケガで離脱。予言者だな!

和田 やめてくださいよ。本当ははっきりと断言できるまで評価をしたくないけど、それじゃ評論家じゃなくなっちゃう。つらいところですよね。

小島 上原さんは、楽天の松井が先発では厳しいんじゃないか、って言ってましたが、これも今のところは当たってますね。

上原 先発からリリーフに転向するのは問題ないけど、逆は難しい。特に、ある程度の期間リリーフをやっていると全力で投げる癖がついて、先発で必要な“遊びの投球”ができなくなる。でも楽天も投手層が厚いから、それほど痛手になっていない感じですね。

和田 楽天は外国人枠を最大限に利用している。中継ぎの3人の外国人投手を2人使ったら1人を休ませるみたいなローテーション。だからバンバン投げさせられる。

上原 基本的にリリーフは肩を作ったら投げたいもの。メジャーでは2回肩を作って出番がなければ、それでその試合は終わり。ゲームでも2連投したら1日休み。登板機会がはっきりしている方がやりやすいし、力を発揮しやすい。

宮本 投手起用は伊藤コーチがやっているんでしょう。でも三木監督もなかなかのもの。「スクイズやればいいのに」って思った場面でバシッとやってくる。選手の時から勉強熱心だった。若い選手が多いし、やりやすいんじゃないかな。