西武が“イレギュラー”打線で臨んだ。3番森以降を繰り上げ、クリーンアップは3番山川、4番外崎、5番中村と続き、源田が9番に配置。様変わりした山賊打線だったが、ソフトバンク和田に苦戦を強いられ、2点にとどまった。

2連敗で貯金を掃き出した辻発彦監督は「5割に踏ん張っているから、ここで踏ん張っておかないと。(打線の)調子が上がってくるまで」と強調した。

奇策というよりは、善後策だった。同監督は「源田の体調が万全じゃないし、あまり打席立たせないから、1人ずつ上げただけ。山川は、4番は4番だから」と説明。前夜まで対ソフトバンク7戦6発の山川と、上がり目の外崎がはまれば、変わらぬ破壊力が期待できるはずの並びだった。しかし、結果は毎回の14三振。2戦合計で30三振と空を切ったが、指揮官は「もちろん三振が少ない方がいいけど、これはうちの打線だからね。変に当てにいってよりは」と振り返った。

4位ロッテが敗れたため、Aクラスに踏みとどまったが、正念場は続く。「森はちょっと感じは良くなってきたし。中村、栗山は相変わらずいい。外崎も悪くないし、まあ良くなってくると思う」。辛抱強く山賊の爆発を待つ。【栗田成芳】