「魔の木曜日」にソフトバンクの連勝が3でストップした。プロ初先発の板東が西武打線に3本塁打を浴びるなど5回途中5失点。打線も西武先発のサブマリン与座を打ちあぐね、今季初の無得点負けとなった。

工藤公康監督(57)は「(板東は)硬さはありましたかね。これで西武打線に勢いがつかないように。生かせるところは生かして、明日にどうつなげていくかが大事だと思います」と淡々と振り返った。

これで木曜日は7月に入って5戦全敗。運の巡りなのか、単なる偶然なのか。嫌なデータを今後も引きずるわけにはいかないが、1つはっきりとした課題が浮き彫りになっている。先発ローテーションの谷間だ。

今月最初の木曜日だった2日の日本ハム戦からは、コンディションが万全ではなかったバンデンハークが3週続けて先発。最後の登板となった16日オリックス戦では試合前から背中の張りを訴え、3回途中KOで翌日に出場選手登録を抹消された。バンデンハークの離脱後はプロ2度目の先発だった笠谷、そしてこの日の板東と若手を抜てきした。だが経験の少ない2人は力を発揮することができず、首脳陣の期待に応えられなかった。

チームはまだ2位楽天に0・5差で首位のまま。指揮官は「負けたときにどう切り替えるかが大事。明日は逆の形で勝てるように、みんなで頑張るしかないですね」と前向きだった。【山本大地】