ソフトバンク先発石川柊太投手(28)がロッテ打線を6回1失点に抑え、開幕から無傷の6勝目を挙げた。18年から続く自身の連勝も「11」に伸ばし、チームを単独首位に押し上げた。

立ち上がり、あっさり3人で片付けた。先頭の福田秀をフォークボールで空振り三振。中村奨をスライダーで中直に仕留め、マーティンは自慢のパワーカーブで空を切らせた。「あまり調子がよくない中、ある程度の投球はできたと思います」。6回112球を投げ散発4安打1失点。3者凡退に切ったイニングは初回と6回の2度。走者を背負いながらも粘り強く投げ込み、最少失点で中継ぎ陣にバトンを渡した。

「ストライク先行でリズムのいい投球をしたかったけど、今日の調子ではなかなか難しかった」。4回2死二塁から田村に中前タイムリーを許し1点を献上。だが9番藤岡は追い込んでから120キロのパワーカーブで空振り三振。しぶといロッテ打線の反撃を切った。失点は失策が絡んでおり自責は0。8月は3度目の先発マウンドだが、いまだに自責点はなく、防御率も1・82と上昇した。ロッテからの勝ち星は18年9月以来、約2年ぶりだ。

「しっかり6回を投げられたことはよかった。相手はどこでも自分の投球をするのがモットー」。頼れる右腕が攻撃のリズムも生み出し、連勝を導いた。【佐竹英治】