今季初の5連勝は、スルリと手中から消えた。1点リードの最終9回。日本ハム栗山英樹監督は、8回2死から登板した5番手の堀を回またぎで「信頼して(9回のマウンドも)行かせた」。全てを託したが、結果は今季2度目のサヨナラ負けで連勝が4で止まり、再び4位転落。無情だった。

試合前から、この日の守護神は堀というプランだった。栗山監督は「今日は本当に、最初からそういう形だったので」と説明。連投していた勝利の方程式を担う玉井、宮西、秋吉の3投手はベンチ入りメンバーには名を連ねたが、3連投をさせるつもりはなかった。6回からは加藤が2イニングを投げ、8回の逆転直後は福田を投入。右の強打者である外崎、中村を抑えた。最後の4つのアウトを堀に任せたが、想定通りにはいかなかった。

それでも、2点を追う8回の攻撃は積極的な代打&代走起用でギャレットを攻略した。「あそこは、よく粘ってね。本当に勝たせてあげたかったけど」と栗山監督。勝てば本当に大きな1勝だったが、悔いてもしょうがない。28日からはソフトバンクとの3連戦(ペイペイドーム)が待つ。首位との直接対決で、もう1度、勢いを取り戻す。【木下大輔】