中日大野雄大投手(31)が、球団タイ記録となる5戦連続完投勝利を飾った。直球、ツーシームが抜群のキレ味。5回2死まで広島打線をノーヒットに抑えるなど2安打で、球団では08年吉見以来の2戦連続完封の力投だった。

準備を整えて偉業に臨んだ。8月31日のナゴヤドームの練習では、マウンドの状態に気を配った。グラウンドキーパーを交え、通常より硬めにして調整。万全を期して試合に臨んだ。広島打線について「メヒアには本塁打を打たれている。菊池(涼)も1発がある。走者をためてドカンはされたくない」。長打を警戒し、相手打線を沈黙させた。

5試合連続完投勝利は球団記録。55年石川克彦、61年権藤博、06年佐藤充の3人しか成し遂げていない。

「これまで僕の完投勝利は年間5が最高。巡り合わせが合ったときに完投できる。運も必要です」と話していた。

8月16日巨人戦の3回から25回連続無失点。エースが最高の投球で5勝目を挙げた。