巨人菅野智之投手(30)が9日、8月度の「大樹生命月間MVP賞」を受賞した。

2カ月連続8度目の受賞。松井秀喜氏を抜いて球団最多回数となった。

8月は4試合に登板し、1完封含む4勝0敗、防御率1・50の成績を残した。「まあ安定して試合をつくれたと思いますし、最後神宮で勝てたのが自分の中では大きかったのでうれしいです」。登板前時点で1勝6敗と苦しんでいた神宮で、7回2失点と好投した8月25日の白星を喜んだ。

8月の登板は、全て前の試合でチームの勝ち星がなく、3度は連敗で回ってきていた。「いいかげんにしてくれよと思っていましたけど、頼ってもらえるのはうれしいことですし。僕もなんとかしたいという思いだけでマウンドに上がって投げられているので、しんどい役割ですけど力に代えられています」と笑顔を見せた。

高卒2年目の戸郷がリーグ3位の7勝を挙げ、8月は4勝0敗、防御率0・37の成績を残した。菅野は戸郷について「負けられないという気持ちはあります。正直戸郷にあげてもよかったのかなと思いますけど、彼もこういうのを目標にして。あれだけ成績残しているので、僕と同じとは言わないけど、もっとハイレベルを目指していいと思います」とエールを送った。