中日大野雄大投手(32)が7日、2020年9月度「大樹生命月間MVP」を受賞した。

同投手は9月に5試合に先発し、3完封勝利を含む4完投で3勝2敗。防御率1・35の好成績を残した。自身では15年5月度以来、2度目の受賞で、中日では17年6月度の岩瀬仁紀以来になる。月間3完封は中日では89年9月の西本聖以来31年ぶり。2安打以下の月間3完封は、43年10月の野口二朗(西鉄)以来、77年ぶり、2リーグ制では初の快挙になった。

大野雄は「めちゃめちゃうれしかった。2015年以来で、そのときよりも今回の方が内容が良かったと思っている。成長できている表れだと思う」と素直に喜んだ。

今季は自身3度目の開幕投手を務めたが、開幕から6試合連続で勝ち星を得られなかった。7月24日阪神戦では5回4安打1失点で降板。「先輩の山井さん、藤井さんが『それじゃあかんやろ。お前は長いイニング投げて、完投してなんぼのピッチャーちゃうんか』と言ってくださった。それを聞いて火がついた」。8月7日巨人戦から9月30日阪神戦まで6試合連続完投を続けた“理由”を明かした。

チームは6日ヤクルト戦勝利でAクラスに浮上。「あと5試合くらい投げられると思う。僕が投げる試合は全部取りたい。今年でBクラスを終わらせないといけない。残り30試合くらい。最後のひとがんばりをチーム全員でやっていって、1つでも順位を上げてシーズンを終えたい」。エースとしてさらにチームをけん引することを誓った。