西武が逆転勝ちで首位ソフトバンクに連勝した。栗山が2本の適時打、メヒアが11号ソロと、打線の核となる3、4番が活躍。

最後は8回2死三塁で木村がモイネロから決勝の左二塁打を放った。モイネロが失点するのは8月4日楽天戦以来、約2カ月ぶりのことだった。

そんな会心の勝利を支えたのが救援陣だった。この日は先発のドラフト2位浜屋が3回1/3を6安打3失点。今季先発した4試合で最短の降板となってしまった。だが4回途中から浜屋の後を継いだ2番手平井が好投。6回までの2回2/3を2安打無失点でしのいだ。

7回に登場した3番手ギャレットは2四球、8回の平良も2死球を与えたが、いずれも集中を切らさずピンチを切り抜けた。そして9回は守護神増田が柳田を空振り三振に仕留めるなど3人で締めた。

打線がクローズアップされることの多い西武だが、辻監督は試合後の会見で「(打線が)3回に1点取ったところで、なおノーアウトで点が取れずに嫌な感じがしたけど(2番手の)平井が踏ん張ってくれて、ギャレット、平良、増田まで、救援陣が頑張った」とまず投手陣をたたえた。

この日は3位楽天が日本ハムと引き分けたため、西武はゲーム差を1に縮めた。辻監督は「(ソフトバンクは)1位で走っている強いチームなんでね。そこに2つ勝って、気持ち的に非常に大きいと思う。まして今日みたいに0-3からの試合をこうやって協力して、食らいついて逆転勝ちしたのは、良いときのライオンズの野球」と手応えを口にした。