竜のキャプテンが決めた。中日高橋周平内野手(26)がプロ初のサヨナラ本塁打でチームを今季2度目の5連勝に導いた。

8回に逆転を許し、2-3で迎えた9回2死二、三塁。阪神守護神スアレスの159キロ直球を左翼席へ運んだ。6号3ランで、2位の座を守った。「(打った感触は)覚えていない。逆転のチャンスだったし、何とかしたかった。結果的に本塁打になって良かった」。就任2年目のキャプテンは笑顔で振り返った。

先発松葉が5回2失点で試合を作り、継投策に突入。しかし、勝利の方程式を組む4番手祖父江が8回につかまり3失点で逆転を許した。劇的弾は6回終了時でリードして試合での連勝を32に伸ばした。

2回に21試合連続安打の先制打を放ったアルモンテが、5回の守備途中に下肢の違和感でベンチに下がった。主砲ビシエドにつなぐ3番打者のリタイア危機。奮起した5番高橋は「(チームの)状態はいい」と言い切った。

今季4度目の同一カード3連勝で3位阪神とのゲーム差を1・5に広げた。貯金も昨年4月22日以来の「3」とした。与田監督は「しびれる勝ち方。(高橋が)打った瞬間に入ってくれと願った。いい数字は増やしていきたい」。16日からの広島3連戦(マツダスタジアム)で、与田監督就任以来最多となる貯金4を目指す。