東北福祉大・元山飛優遊撃手(4年=佐久長聖)の守備は必見だ。流れるような動きで、難しい体勢からのジャンピングスローも難なくこなす。OBで元西武の大塚光二監督(53)をして「大学NO・1ショートストップ。社会人を入れても1番だと思う。守備範囲の広さや状況判断が特に優れている」と言わしめる。

元ヤンキースのジーター、パドレスのニュースター・タティスらに憧れる。「投げることしか考えていない」と、送球から逆算した隙のないフィールディングを支えるのが「鬼肩」だ。高校時代は投手との二刀流で最速146キロ。「プロは見せてナンボ。玄人より、一般の人がすごいと思えるプレーをしたい」と魅了するプレーヤーを目指す。

2年春に打率、打点の2冠でMVP。速球派の投手に対し、あえて投手寄りに立ち体感速度を速めるなど、目先の結果よりも自らの成長を追求してきた。大塚監督は「打撃はまだまだ伸びる」と可能性は無限大。昨年は大学ジャパンにも選出。「目標は人気と実力を兼ね備えた世界一のショートです」と豪語する向上心の塊は、花形ポジションのスター候補だ。