プロ野球ドラフト会議が26日、都内で行われ、磐田東・二俣翔一捕手(3年)が広島に1位指名された。

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午後7時30分。名前が読み上げられた瞬間、磐田東高・二俣の表情が引き締まった。「何位で指名されてもプロ入りするつもりでした。家族や仲間、指導者の方々に感謝したいです」。指名後は野球部のチームメートから祝福を受け、記念写真に納まった。

最大のアピールポイントを問われると「肩です」と即答。二塁への送球タイムは最速1秒79で、遠投120メートルを誇る。その上で「西武の森友哉選手のような、打てる捕手が理想像です」と青写真を描く。高校通算21本塁打の打撃に、さらなる磨きをかけていく。山本幸司監督(44)は「捕手として周りに気を配れる子。基礎、基本を大事にして上を目指してほしいです」と期待した。

二俣は「練習が大好き。1日でも早く支配下登録されるように頑張ります」。伸びしろ十分の練習の虫が、広島で大きな花を咲かせてみせる。【古地真隆】