ロッテ井上晴哉内野手(31)の激走三塁打が、会心本塁打に変身した。

2-1の1回2死一塁。日本ハム上原相手に粘り、9球目の146キロを捉えると右翼ポール際へ。打球は跳ね返ってグラウンドに戻り、巨体の井上が激走。「入ったか分からなかったので、とにかく全力で走りました」。今季初、自身プロ通算4本目の三塁打になった…かと思われた。

すると、自軍ベンチから井口監督が球審にリクエストを要求。結果、スタンドに入ってからの跳ね返りと判定され、めでたく今季15号の2ランになった。

三塁上に待機した井上は、本塁打判定で再スタート。スタジアムの注目を集める中、5秒かけて本塁へ走り、4点目のホームイン。ベンチ前での恒例“ごっちゃし”ポーズには、本日をもって引退する細川亨捕手(40)が、親方のように寄り添った。殊勲の弟子は「細川親方に一緒にやってもらえてうれしかったです」と感服していた。