中日OB立浪和義氏(51=野球評論家)が来年の沖縄春季キャンプで臨時コーチを務めることが18日、分かった。

09年に中日一筋22年で現役を引退。ミスタードラゴンズが引退後初めて、竜の現場に戻ってくる。

立浪臨時コーチの就任について加藤宏幸球団代表(61)は、「正式に決まった。2月1日からキャンプ最終日までやっていただく」と説明。評論家として今春キャンプを訪れた際に与田監督から依頼され、急きょ根尾らの打撃指導にあたったが、今回は球団が依頼した正式な臨時コーチとなる。

中日には現在、現役時代に左打者だった打撃コーチはいない。通算2480安打の立浪氏は、高橋、京田、根尾ら左打者の指導に適任。また、二塁手、遊撃手、三塁手でゴールデングラブ賞の受賞経験もあり、打撃だけでなく、守備の指導も期待されている。

今季、9年目で初めてシーズン打率3割を超えた高橋も、立浪教室入門に意欲を見せる。「打撃フォームとかではなく、チャンスでどう打っていたかとか。内角を張っているときはどういう打ち方をするか、左投手と対戦するときはどういう感覚で打っていたかとかを聞きたい」。自身と同じ背番号3を背負っていた大先輩の現場復帰を歓迎した。

今季8年ぶりのAクラス入りを果たし、来季10年ぶりのリーグ制覇を目標に掲げる中日にとって、レジェンドの現場復帰は大きな追い風になる。【伊東大介】