今季限りでの現役引退を表明した楽天青山浩二投手(37)が23日、楽天生命パークでオンラインでの引退会見を行った。

以下、一問一答

-引退の経緯は

今シーズンは本当にチームの力になれなかったというのが一番なんですけども、その中で何とか最後まで力になろうと思ったんですが…。シーズン最後の方にけがをしてしまい、そろそろなのかなと覚悟しました。

-現在の心境は

決断するまでは、15年やっていたので時間がかかりましたけど、15年もやれたと思えたら、その時にすぱっと切り替わりました。

-後悔は?

まだやれるか、と聞かれればボールは投げられますけど、それが勝負の世界で通用するか、と言われれば、自分でちょっと厳しいかなと思いました。

-600試合投げた原動力は

やっぱり野球が好きで、プロ野球選手にずっとなりたかったので、それが一番です。

-楽天一筋15年

あっという間でしたね。いろんな経験をさせてもらいましたし、本当に最高でした。

-球団創設2年目からプレー。チームの変化は

入った時はがむしゃらに、チームはなかなか勝てない試合が多かったですけど、それなりに必死な姿も見られましたし、何より温かい人たちが多かったので、いい球団だなと思います。

-影響を受けた監督は

まず野村監督に教えていただいて、その後に星野さんにもお世話になって、野球の厳しさというものを教えていただいて、やりがいを感じるいい監督さんたちに教えていただきました。

-印象にある言葉は

野村監督には顔と名前を覚えてもらえるようにと必死にやっていて、1年目からたくさん試合に出させていただきましたし、野球より俳優の方がいいんじゃないか、と言われた時は名前を覚えてもらえたんだなと思いましたし、星野さんには本当に「稼ぎたくないんか」と言われて、そこで本当に野球選手としてやるべきことを教えていただきました。

-印象に残る試合は

やっぱり優勝した試合なんですけど、(田中)将大が最後に投げて西武に勝って優勝した試合が震災もあって復興、復興と言いながらなかなか勝てずにいて、優勝した瞬間が一番感動しています。

-日本一になった思いは

何か1つ区切りじゃないですけど、何かが達成できたなと。チームが1つになりましたし、何か復興の力にと、みんなが1つになれたことで優勝できたので、野球ができる幸せを感じました。

-東北への思いは

大学を含めて東北に来て19年目ですけど、地元にいた年よりも長くなっていますので愛着もわいていますし、思い出も多いので、この地で最後終われたことは、僕の中ではうれしく思います。

-後輩へ託す思いは

意識が高い後輩が多いので、それぞれ長所を伸ばしてほしいですし、僕も抜かれないように成績を出してきたつもりなので、1人でも多く長くやってほしいし、「僕の記録を抜けるもんなら抜いてみろ」と思います。

-今後やりたいことは

いろいろ決まっていないんですけども、しっかり野球をもう1度勉強して、ちゃんと人に伝えられるように頑張っていきます。

-ファンへメッセージ

本当に15年間ありがとうございました。人としても野球選手としても一緒に成長できたと思います。これからはまだ決まっていないですけど、何とか人のために野球を伝えられるように頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。