宮本慎也野球教室が28日、東京・大田スタジアムで行われた。小学6年生450人が参加し、宮本慎也氏(日刊スポーツ評論家)が熱血指導。3~11月に開催予定だった「アルパインプレゼンツ第5回宮本慎也杯学童軟式野球大会」がコロナ禍で中止となったため、それに代わるイベントとして実現した。秋晴れの中、球場に子どもたちの笑顔があふれた。

教室は感染防止対策を徹底した上、3部制で実施。第1部は午前9時に開始され、宮本氏がキャッチボールや打撃の基本を指導した。

開会式では「大会中止は苦渋の決断だった。でも、みんなの思い、お父さんお母さんの思い、指導者の皆さんの思いで最後に野球教室ができた。中学生になった時のヒントになるものを見つけて帰ってほしい」とあいさつ。キャッチボールでは「パチンと音を出して捕ること」、打撃では「ゴロは中学ではアウトになるので、左中間、右中間にフライやライナーを打ってほしい」と熱弁を振るった。打撃投手も務め、全員に5球ずつ投げる熱の入れようだった。

大会が開催されていれば、この日が決勝戦だった。来春に小学校を卒業し、来年の同大会には参加できない6年生のために企画された野球教室。忘れられない思い出作りの1日になった。