労働組合・日本プロ野球選手会は3日、大阪市内で定期大会を開き、コロナ禍での課題について協議した。

来季の続投が承認された炭谷銀仁朗選手会会長(33)は「選手の視点からの課題、練習環境や試合の運営方法、遠征中を含めた生活の制限、コロナ特例の運用やメディアによる報道など議論した。来季に生かせる。NPBと早めに協議できる機会をいただきたい」と話した。

新型コロナウイルス感染やその疑いがある選手を登録抹消した際に適用される特例について、濃厚接触者の扱い、移動、登録抹消などについて再検討を求めていく。またシーズンを遂行できたことに球団関係者へ感謝しつつ「今回のコロナで明らかになった野球界のさまざまなひずみについては、中長期的にしっかり考えていかないといけない」と選手会に相談なく6月19日開幕を決めたことなどに懸念を示した。

05年ごろにNPBが開き、近年は形骸化していた構造改革協議会も、観客動員に依存しない収入増を目指し、開催を求めた。