日本ハム上沢直之投手(26)が10日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2500万円アップの年俸8500万円(金額は推定)でサインした。

昨年6月に負った左膝の大けがを乗り越え、今季チームトップタイとなる8勝を挙げた右腕は「本当に試合に投げられるのかなという思いがありながらキャンプが始まって、1試合投げられたらいいな、それくらいの状態だった。それがしっかり試合で投げることが出来たし、中6(日)の間隔で投げることも出来たので、来年にしっかり足がかりとなるシーズンになったのかなと思う」と今シーズンを振り返った。

左膝骨折の悲劇から378日、6月30日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で先発のマウンドに立った。勝敗つかずも、5回2安打1失点と好投。7月28日のオリックス戦(札幌ドーム)では復帰3度目のマウンドで術後最長の7回を投げ1失点。413日ぶりとなる待望の勝利を挙げた。「投げていくうちにどうしても理想が高くなっていくので、もっと投げたいと思うし、もっともっと長いイニングを投げながら、高いパフォーマンスを披露したいなという思いもあった。もっと出来たかな、という思いは今ではある。今年はシーズン終盤、パフォーマンスが落ちたのは自分でも感じていたので、そういうことがないようにしたい」と来季を見据えた。