プロアマ合同の日本野球規則委員会が16日、都内で行われ、メジャーで今季から導入された「ワンポイント禁止ルール」について、日本での来季採用は見送られることが決まった。

投手は打者3人か、回を終了するまで投げなければならない同ルール。メジャーでの運用を1シーズン見守ってきたが、日本での採用は現時点では時期尚早と判断した。中本規則委員長は「(メジャーの採用)理由は時間短縮だったが、逆に長くなっている情報もある。現場からも、あまり評判が良くないようだ」と説明した。一方で世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は今後の国際大会での採用は明言しておらず「国際試合でどうなるかが(将来的な採用の可否で)大事なポイントになる」と注視していく。

その他の主な改正は以下の通り。

(1)投手の投球動作の時に軸足で2度目のステップを踏むことを禁止していたが、軸足とは逆の踏み出す足の2度目のステップも禁止。(同規則5.07(a)を改正)

(2)ファウルチップの定義で従来はチップしたボールが最初に捕手の手、またはミットに触れてから身体、または用具に当たってはね返ったのを捕手が地上に落ちる前に捕球した場合はストライクとされていた。以前の定義を変え、“最初に捕手の手、またはミットに触れていなくても”身体、または用具に当たってはね返ったのを捕手が地上に落ちる前に捕球した場合はストライクとする。(同規則5・09(a)(2)の改正)