楽天石井一久GM兼監督(47)が「新外国人選手問題」を提起した。20日、オンラインで開催された12球団監督会議に初参加。「新参者で緊張しました」としながら、質疑応答で真っ先に手を挙げ「新規のビザで入る選手の入国停止は仕方ないですが、絶対的にフェアな状況ではないと感じる。各球団の現場の意見を吸い上げて、後日(実行委員会で)議論していただきたい、という話をさせていただきました」と主張した。

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NPBは外国人の新規入国停止について、政府の方針を受け止めている。まだ停止となっていなかった5日、斉藤コミッショナーは「厚労省や内閣と相談しながら対処したい」と話していた。だがその後も新型コロナウイルスの感染状況は悪化の一途をたどり、新外国人の来日メドが立たない事態に。井原事務局長は15日には「現状はこういう現状なので国の指針に従うとしか答えようがない」と説明した。

前日19日のセ・リーグ理事会では巨人がリーグで20人以上の新外国人の来日が見通せず、調整遅れの影響で開幕序盤の戦力が低下する懸念などから期間限定のDH制導入を提案。だが他5球団が反対し、見送りとなった。この日の12球団監督会議でもDH制については議論に挙がらなかった。