7年目左腕のソフトバンク笠谷俊介投手(23)が、初の開幕ローテーション入りへ前進した。紅白戦に先発し2回無失点。ここまで実戦2試合で4イニング0封と好投を続けている。

初回先頭の牧原大にイレギュラーで不運な中前打を許したが、落ち着いていた。1死から柳町を投ゴロ併殺に打ち取り無失点。2回は松田、長谷川、明石の経験豊富なベテラン陣を3人斬り。「前回より球の強さがあった。いい方向に向かっている」と振り返った。

紅白戦の前には、あえてブルペンで70球ほど投げ込んだ。「西武の高橋光成がやっているのを(ニュース)で見て、いい練習だなと思って」。参考にしたのは、同学年でライバル球団の右腕のアイデア。笠谷は昨年はローテの谷間での先発などでプロ初勝利を含む4勝を挙げたが、最長イニングは6回だった。「先発は7~8回まで投げて仕事だと思う。普通に投げられるようにしたい」と、スタミナ増をもくろんでいる。

前日の紅白戦で好投した、自主トレでの師匠・和田の存在も大きな刺激だ。「負けないように頑張りたい」。師弟での開幕ローテ入りへ、がむしゃらにアピールを続ける。【山本大地】