ホームで今季初のオープン戦で新潟は群馬に2-5で負けた。先発の金子蓮投手(24)が6回を1失点で切り抜けたが、後が続かなかった。初回はボールが高めに浮き、無死から2長短打を浴びて1失点。ただ以後の5イニングは立て直して本塁を踏ませなかった。「球に力があったので真っすぐで押せた」と言った。

18日のビジター群馬戦(城南、9●11)からも金子は立て直した。前回は先発3回7失点。「2度はやられない」と心に誓ってマウンドに立った。「力まないで投げた」と気迫を充実させながらも余分な力は入れなかった。打者22人に対し被安打5の3奪三振、無四球の投球だった。4月10日の開幕戦に向け「シーズンが始まったら低めを意識しなければならない」。

そんな金子に橋上秀樹監督(55)はさらに上の要求をした。「このリーグならある程度、勝てる。上(NPB)を目指すなら球速を上げるか、制球力を上げるか、段階を上げていかなければならない」。期待するからこその辛口だった。【涌井幹雄】